第14回 胃酸で死んでも大丈夫!? 「乳酸菌」の働きについて

乳酸菌と腸内バランス
わたしたち人間の腸の中には、およそ100種類、100兆個以上の腸内細菌が棲みついていると言われています。
 
これらの腸内細菌のうち、人間の身体にとって良い働きをするものを「善玉菌」、人間の身体に悪影響をおよぼすものを「悪玉菌」と呼びます。

善玉菌の代表となるのが、乳酸菌群です。乳酸菌は腸内で糖質から乳酸を作り出し、腸の中を酸性に保つ働きがあります。腸内で毒素を生み出す悪玉菌は酸に弱いため、善玉菌が活発に働いていると悪玉菌は増えることができません。

善玉菌と悪玉菌は、腸の中で常にその勢力を争っています。通常は善玉菌が優勢な状態でバランスが保たれているのですが、ストレスや食事などの影響で悪玉菌が優勢になると腸の働きが悪くなり、便秘や下痢などを引き起こす原因になります。

また、腸には人間の免疫細胞のおよそ7割が存在していると言われ、腸内環境の良し悪しは免疫細胞の働きにも影響することがわかっています。

生きて腸に届く乳酸菌の働きとは

 

乳酸菌を含む食べ物と言えば、ヨーグルトが真っ先に思い浮かぶ方が多いと思います。

ヨーグルトは乳酸菌を豊富に含む食品の代表と言えるでしょう。
同じく乳製品であるチーズにも乳酸菌が含まれます。また、味噌やぬか漬け、塩麹などの発酵食品も乳酸菌を豊富に含みます。

味噌やぬか漬けなどに含まれる植物性の乳酸菌は、ヨーグルトなどに含まれる動物性の乳酸菌と比べ、過酷な環境でも生き延びやすいため、生きたまま腸に届きやすいと言われています。

また、ヨーグルトの中には、生存率が高く生きたまま腸に届くことが確認されている乳酸菌を含むものも多く市販されています。

生きたまま腸にたどり着いた乳酸菌は、腸内に棲みついている乳酸菌と同様に糖分を分解して乳酸を作るため、腸内を酸性に保つことを助ける働きをします。

ただし、食物として口から体内に入った乳酸菌は、たとえ生きたまま腸に到達したとしても腸内に棲みつくことはなく、腸を通過し数日程度で体外に排出されてしまうことがわかっています。
 

途中で死んでしまう乳酸菌でも効果あり!

 


 
一部の乳酸菌は、生きたまま腸にたどり着くことができますが、食べ物として口から入った乳酸菌の多くは、胃酸や胆汁酸などによって死滅してしまうことがわかっています。

そうだとすれば、ヨーグルトなどを食べて乳酸菌を摂ることはあまり意味がないのでしょうか?

これについては、以前はそのように考えられていましたが、最近の研究によって胃などで死んでしまう乳酸菌も腸に良い影響を与えることがわかってきました。
 

死滅した乳酸菌は腸に届いて善玉菌のエサになり、善玉菌を増やすことに役立つと言われています。
また、腸内にあるパイエル板という免疫器官に働きかけて免疫細胞を活性化させる効果があることもわかっています。

腸内環境を整え、免疫力アップ効果も期待できる乳酸菌。途中で死んでしまった菌にも効果があるのなら安心ですね。これから寒くなる季節、風邪などを引かないためにも乳酸菌を摂ってしっかりと免疫力を高めておきましょう。


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